【感想】JUNE BLOOD(ジューン・ブラッド)(福澤徹三著)
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福澤徹三作品3冊目突入!
今回は主人公がヤクザ。
今までは主人公がヤクザと関わるという内容だったので、
これはこれで新鮮。
さっそく緊迫したシーンから始まります。
【気になった点】
・八神の能力が異常な点笑
この人は一体なんなんでしょう笑
まるでバイオハザードの追跡者のようです。
(未プレイの方はゴメンナサイ)
ただ何度撃退してもしつこく迫る様子は、
まさに追跡者さながらでした。
そして彼にゾクッときたシーンはここ。
女を銃撃の身代わりにしてはなった一言。
「いつもおまえが上になる理由がわかっただろ」
この台詞から彼の異常性が良く伝わります。
・里奈と健吾の適応力の高さ(特に健ちゃん!笑)
ヤクザと2人が関わるシーンは、意外性もあって、確かに面白いものでした。
彼らの距離が近づいていく経緯も同様です。
ただ一言言わせて下さい!
なんでそんなに適応できんの??
だって彼らの年齢と背景を考えてみて下さい。
いきなり逃亡生活になって、ときにはヤクザを撃退することもしばしば。
特に健ちゃん!
長期間家にいた人が、突如あれだけ走り回れるものなのでしょうか?
日頃から筋トレをしていたのでしょうか。
また後半には、「家族だ!」「沖縄に行きたい!」と取り憑かれたかのように喋る2人。
そして困難を乗り越える一団。
人の想いは、ときに困難を可能にする。のでしょうか?
あまりにも彼らの能力が飛躍して、後半はコメディにも見えてきました。
【総論】
ヤクザ視点での話は確かに新鮮でした。
ただちょっと、里奈と健吾の描写が少し雑だった気がするような・・
なんでそう動くの?という理由をもう少し描写して欲しかったです。
正直「東京難民」「すじぼり」よりは、ちょっと評価は落ちるかな。
まあそれでも、八神と梶沼の対決は見ごたえがありました!
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